ちょんの間って?

「ちょんの間」は江戸時代の全国各地にあった「岡場所」と呼ばれる幕府非公認の私娼
街が発祥で、戦後は赤線、青線となり、現在は「ちょんの間」という形で生き残ってい
る。一般に飛田新地(大阪)、松島新地(大阪)、今里新地(大阪)、真栄原(沖縄)、コ
ザ吉原(沖縄)、町田(東京)、黄金町(神奈川)、川崎堀之内(神奈川)、五条楽園(京
都)等々が、所在地として伝えられていた。ただし、次々と摘発によって消滅している
というのが現状だ。
ちょんの間は、売春防止法で公娼制度が廃止されて以降、表向きは旅館、料亭、スナ
ックとして営業をしている。長い間、客と女性のセックスは自由恋愛という建前で本番
行為を提供した。しかし、二〇〇〇年代以降に摘発が頻発している現実を見ると、その
建前を当局はソープランドと同様には受け止めなかったようである。
大抵の店舗は老朽化したまさに売春宿のような雰囲気で、風俗嬢も九〇年代までは興
行ビザや不法に入国しか外国人女性が多かっか。そのためアンダーグラウンドな違法風
俗として認識されていた。
ところが二〇〇〇年代に突入すると、突如人気が上昇した。若い日本人が澂増し、そ
れに合わせて客もリピーターが増えたのだ。長年、社会の片隅でひっそりと営業してい
たものが、注目を浴びたのだが、それも一瞬のこと。すでに述べたように現在は摘発に
よって続々と潰されている。
一五圭二〇分とサービス時間は極めて短く、料金は一万~一万五〇〇〇円程度。店先
にはガラスの向こうで襦袢や下着姿の女性が笑みを浮かべて座り、多くの店は年配女性
が客の呼び込みをしている。まさに陳列された「女性という商品」を売買しているイメ
ージである。年配女性に料金を払って女性と二階へと移動し、決められた一五上二〇分
という短い時間でセックスするというシステムである。
極めて短いサービス時間は合理的で、なかなか稼げないデリヘルなど他の性風俗より、
客がつけば楽で実入りがいい。客はシンプルに本番のみが目的なので、店側はサービス
内容について、女性に厳しくあれこれ言わない。二〇〇〇年代の日本人激増は無店舗型
時代になって合法店が苦戦する中、楽に稼げるちょんの間の存在を知った日本人女性た
ちが続々と転職したがらである。これは客にとってはもちろん、店にとっても好都合だ
った。人管に摘発されるリスクを抱える外国人女性の力を借りなくても、営業ができる
からである。